教員の仕事

教員から民間へ転職は難しい?このまま教員として働こうか迷っているあなたへ。

「長時間労働に疲れたから教員をやめたい」

「教員から民間企業に転職するのって不安」

「教員から民間へ転職ってどんな感じ?」

教員として働いている方だったら

「辞めたい」

「民間への転職」

と1度は考えたことがあるのではないでしょうか。

実際、私自身も

・特別支援学校3年間

・小学校5年間

勤めて、民間へ転職しましたが、

辞めたい、と思ったことは日常茶飯事でしたね・・・。

そこで今回は教員から民間への転職した私が

感じた教員→民間への転職の難易度についてお話していきます。

結論を先にいうと

教員→民間への転職はやや難しいのではないか

思います。

しかしこれは一概にはいえません。

・住んでいる地域

・希望する業種、職種

・年齢

・持っている資格やスキル等

・求人の数やタイミング

個人によって環境や条件が違うので

一概に教員→民間の転職が難しいと断定はできません。

教員をしていたことで有利になる職業もありますし

教員をしていたからといって

優遇されない職業もたくさんあります。

私は教える、子どもとの関わりは好きなほうではありますが

・1度違った業種に挑戦してみたい

・教職と離れた仕事をしてみたい

と思うようになり

教員のスキルが直接結びつかないような

建築業界の仕事を選びました。

ですので、転職活動にはかなり苦戦しました。

教員から民間への転職が難しい理由3選

私が転職活動をすると決めたのは30歳の4月。

この頃は、6年生の学年主任(担任)、体育主任等の仕事がメインで

日々忙しく、すぐには転職したいと考えていませんでした。

しかし、

・やってもやっても終わらない仕事量

・長時間労働、ストレスで疲労困憊の日々

・仲間が次々と病んで休んでいく

とだんだん将来の働き方が不安になりました。

そこで

・本やYOUTUBEで転職に関する情報収集

・マイナビの転職フェアーに行って様々な企業の話を

 聞きにいく

など負担にならない範囲で行動していました。

そして、夏休み頃は時間と心に余裕があったので

自分軸を整理した時に

「ワークライフバランスの確保」

「人生一度きり。若いうちにチャレンジ」

等を大切にしたいと思い、

リクルートエージェントに登録し、

今年度中に転職をしようと決意しました。

しかし、実際は厳しい現実が待っていました。

そして心が折れかけた時期もあり、

「教員→民間への転職の難しさ」を痛感しました。

その理由は大きく3つです。

1、書類選考が通過しない

2、準備等の時間確保が難しい

3、転職時期が限られている

1つずつ説明していきます。

教員から民間へ転職が難しいのは書類選考が通過しづらい

書類審査 通過 難しい 落ちる

私が一番苦戦したのは「書類選考」です。

だいたい40社受けて、1次面接まで行けたのは・・・

たったの2社でした。

想像していた以上に厳しい現実。

本当に自分が転職することができるのか

不安が募り

今まで教員として真剣に働いてきたのに

否定されている気さえ感じました・・・。

書類選考が通過しない理由(自分の立場)

なぜ、ここまで書類選考が通過しなかったのか

色々な原因はあったと思います。

1、アピールできるスキル、資格がない

2、年齢制限があり、30歳はギリギリのライン

3、未経験可の業種、職種はかなり限られる

まず1つ目の「アピールできるスキル、資格がない」についてです。

私は教員免許を持っていて、子どもたちのつまずきを

把握したうえで授業を行ったり、

子ども同士で良い関係作りが

築けるような取組を行ったりして、

保護者や同僚からもそこそこ評価をいただいていました。

しかし、そういったことをアピールしても

会社側からすると

「どのように弊社で活躍してくれるのかイメージがつきづらい」

というのが大きいと思います。

たとえ、教員としてそこそこ優秀だったとしても

それが他の業種、職種にも当てはまるかといえば

答えは「No」です。

2つ目、3つ目の「年齢制限」「未経験可は限られている」についてです。

私は家から通える範囲で

業種は問わず、大きなくくりで「営業職(法人)」で探していました。

しかし、その条件で利用していたエージェントの求人を探すと

「年齢制限が29歳以下」

「営業経験2年以上」

などの条件が多く、私は満たせていませんでした。

転職情報を集めていく中で、

「条件はあくまで条件であり、必須ではない」というのを

聞いていたので、

たとえ、自分が会社に求められる条件を満たしていなくても

可能性はあると思い、応募はしましたが、

結局、見送りが続きました。

私が応募した求人の8割以上は何かしらの条件が

ありました。

また、年齢制限は大きなネックです。

第二新卒or29歳以下の人材であれば

たとえスキルがなくても今後に可能性があり

教育しやすく、投資価値があると判断されることが

多いようです。

しかし私は採用されたとしたら31歳の年齢だったので

「31歳」「通える範囲」「未経験可」

「自分軸を満たす条件」の求人だと

選べる仕事はかなり限定されました。

書類選考が通過しない理由(企業の立場)

次は企業の立場から考えると次のようなことが

言えると思います。

1、公務員→民間のギャップについてこれるか

2、未経験可といいながらも、できれば経験値の高い人を採用したい

まず1つ目の「公務員→民間のギャップ」についてです。

公務員は給料や雇用面では安定していて、福利厚生が充実、

ノルマ等がなく、利益を追求していないので

いざ、営利団体の企業に入社しても

待遇面やノルマ等、様々なギャップがあるため

長く働いてくれるか企業側としては不安になるわけです。

2つ目の「できる限り経験値の高い人を採用したい」というのは

当たり前の話で、いくら転職希望者の人がそこそこ優秀であったり

求人条件を満たしていたとしても、

自分よりも優秀な人がいれば、企業はその方を採用したい訳です。

応募が多ければ、さらに書類選考は厳しくなるでしょう。

こればかりは運の要素も関係してきますので、

自分にできる範囲のことをしていく

(スキルや経験、早い年代での転職)しかないですね。

教員は多忙。民間へ転職する準備の時間確保が難しい

教員 多忙 時間確保 難しい

教員→民間への転職が難しい理由の2つ目は

「転職活動の準備時間の確保が難しい」という点です。

これはどの職業にもいえることだと思いますが、

教員は特に「長時間労働」になっている方が

多いので、時間確保は難しいと思います。

私の場合、

・7時前には学校へ出勤

・退勤は19~20時頃

・帰ったら夕ご飯、風呂、趣味のYOUTUBE

・疲れをためないように11時までには寝る

という生活をしていました。

教員からの転職を考える理由の1つとして

「長時間労働」が大きいと思うので、

どれだけ転職活動に時間を割けるかが

ポイントになってきます。

私は朝型だったので、5時に起床し、簡単なルーティーンを

済ませたら、仕事までの時間を

転職に関する活動に充てていました。

夜は基本的にはゆっくり休んでYOUTUBEで

情報収集をする程度でした。

土日は朝から転職に向けて活動していました。

平日はなかなか時間確保が難しいと思うので

せっかくの休みですが

未来の自分のために土日に力を入れることを

おすすめします。

いざ、転職活動をしていき、書類選考を通過し、

一次面接にいけても、面接が

10時~、13時~など早い時間に設定されている

ことが多く、その時間を確保するのも少し大変だと思います。

実際には、こちら側の希望も聞いてくれるので、

私は給食を食べて、午後は有給を取って15時or16時~面接と

いうパターンにしていました。

そうなると午後の授業の自習準備や他の仕事も溜まっていくので

計画的にしなければいけません。

私は書類選考を通過したのが2社でしたが、

もっと多くなるとその分、やりくりが難しくなるので

「例えば1日年休にして午前と午後にそれぞれ面接を入れる」等

工夫していかなければいけません。

目の前にいる子どもたちのため

しっかり授業等をしつつ、

転職活動に力を入れる時間を確保できるように

メリハリをつけられるといいですね。

教員は民間への転職時期が限られている

3つ目は「転職時期が限られている」ことです。

教員からの転職を考えている人の多くは

新学期となる4月から新たな職場で働きたいと

考えているでしょう。

教員は責任感が強く、学級担任をもったり、

校務分掌があったりして、年度途中で辞めるのに

抵抗を示す方が多いと思います。

そうなると逆算して

12月~1月に書類選考、面接等を行い

1月下旬~2月上旬に採用をもらい、

4月1日から働き始めるのがベター

流れだと思います。

どの企業もそうですが中途採用をする際

・優秀な人材を早く確保し、1日でも早く働いてほしい

・採用してから実際に働くまで期間が空くと転職者の

 気持ちが変わってしまわないか不安

という心理が働きます。

私もエージェントと話して、採用が決まったとしても

待ってくれるのは1~2ヶ月が目安だと知りました。

私が採用してもらった企業は期間について配慮してもらえたので

12月下旬に採用していただき、

4月から働き始めることができました。

そのあたりは企業によって異なるので注意です。

せっかくよい企業があっても

学校の仕事との兼ね合いで1~2ヶ月後すぐに

転職するのが難しい人や

子どものため、保護者や同僚のために

迷惑のかからない3月いっぱいまで

働きたいという責任のある人も多いかと思います。

そうなると

①年度が替わる時期に教員を辞め、フリーター覚悟で

 職を探すか

②4月入社まで待ってくれる企業を探す

の2択になります。

①は採用が決まるまで収入や心が安定しないので

おすすめはしません。

そうなると4月まで待ってくれる企業を探すしか

ありません。

利用しているエージェントにその旨を伝えれば

企業と調整してもらえるのであまり心配しなくても

大丈夫です。

ただ、先ほども話した通り、1ヶ月でも早く

採用し働いてほしいという企業も多いと思いますので

選択肢が狭まってしまう可能性はあります。

教員は民間への転職が難しいが、まず挑戦してみることが大切!

教員 転職 挑戦 チャレンジ

今回は「教員→民間の転職は難しいのか」について

話してきました。

今回の内容をまとめると

教員から民間への転職が難しい理由は大きく3つ。

・書類選考が通過しづらい

・転職活動の時間確保が難しい

・転職の時期が限られている

そして

住んでいる環境

・年

・希望する業種や職種

・スキル

によって難易度は異なります

私自身は40社中2社しか採用してもらえなかったので

厳しい経験をしました。

今まで教員として子ども、保護者、地域の方々の思いに

応えられるようにがんばって働いてきました。

その想いをアピールできれば採用されると考えていましたが

「書類選考が通過しない」とそもそも勝負になりません。

教員として優秀な人ほど、教員以外でアピールできる力

ないと辛い想いをするかもしれません。

しかし、転職活動の経験は無駄にはなりません。

むしろ人生というまだまだ長い時間の中で

こういった経験ができたことはとてもよかったと

心から思います。

転職を考えている方は

すぐには教員を辞める必要はありません。

まずは転職フェアーやエージェントを利用した

転職活動だけでも行い、自分の市場価値を

確かめることが大切です。

たとえすぐに転職を考えていなくても

その経験がきっとどこかで役に立つことでしょう。